当循環器病センターでは、循環器内科(循環器専門医3名を含む)と心臓血管外科(心臓血管外科専門医2名を含む)で週2回カンファレンスを行い、心血管病患者の治療方針を議論し決定しております(ハートチーム医療)。また、先進医療が必要であると判断された場合には、筑波大学附属病院をはじめ 先進医療を受けられる施設へ紹介しております。心血管病患者様の当院へのご紹介をどうぞよろしくお願いいたします。
我が国では高齢化社会を迎え、心不全の患者数が急増しており、心不全パンデミックと言われております。心不全の5年生存率は約50%であり、がんよりも予後不良であることもあります。それを踏まえ、2018年12月に脳卒中・循環器病対策基本法が議員立法で成立、それにより国民にも心不全の認知度が上がってきております。当センターでは、急性心不全、急性心筋梗塞、急性大動脈解離などの治療にあたっており、特に最近は急性心不全の治療件数は増加しております。これらの心不全患者さんを、毎週 多職種(医師、看護師、薬剤師、リハビリ、栄養士、ソーシャルワーカーなど)による心不全カンファレンスで 病態の把握、至適薬物療法の調整、今後の治療方針などを議論しています。茨城町、水戸エリアの病院、クリニックとも連携して、一度安定した心不全患者の再発予防に向けてシームレスな治療を提供できるように取り組んでおります。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
地域医療の崩壊が叫ばれる昨今、若手医師の教育は地域医療において最重要課題となっております。良質な医療は、良質な教育から芽生えます。当センターでは、大学の実習生、初期研修医、専攻医が多く勉強に来ております。若手医師にはバランスのとれた臨床医であるだけではなく、将来、国際的なレベルで研究発表ができる臨床研究者として成長するための基礎を身につけていただきたいと強く願っています。そのために必要な支援、指導など、教育機会も提供したいと考えており、それにより、さらに当センターの臨床レベルが向上すると確信しております。
私たちは患者様により一層のご満足と信頼を得られるよう、質の高い根拠に基づいた安全な医療の実践を追求し続けるとともに、充実した循環器診療を目指しており、水戸医療センター循環器病センターが県央地区の循環器診療に大きく貢献できることを目標としています。
この大きな目標を達成するために、皆様の御指導、御支援を今後ともどうぞ宜しく御願い申し上げます。
文責:小泉智三
1993年~ | 筑波大学附属病院レジデント |
---|---|
1998年~ | 千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学 大学院 |
1999年~ | 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院循環器センター内科 医員 |
2002年~ | 千葉大学附属病院第3内科 医員 |
2003年~ | スタンフォード大学 心臓血管医学心血管インターベンション研究センター 博士研究員 |
Stanford University, Cardiovascular Medicine Division, Center for Research in Cardiovascular Intervention, postdoctoral fellow | |
2007年~ | 埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科 講師 |
2011年~ | 埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科 准教授 |
2014年~ | 水戸医療センター 循環器科 医長 埼玉医科大学医学部 客員教授 |
2019年~ | 水戸医療センター教育研修部長 |
2019年~ | 水戸医療センター循環器病センター長 |
2020年~ | 筑波大学医学群 臨床教授 |
日本内科学会 総合内科専門医 指導医 |
日本循環器学会 専門医 指導医 関東甲信越地方会評議員 関東甲信越地方会チーム医療委員 |
心臓機能障害診断指定医、難病指定医 |
日本腎臓学会 専門医, 日本脈管学会 専門医 |
日本心血管カテーテルインターベンション治療学会 代議員 専門医 指導医 関東甲信越地方会運営委員 |
米国心臓病学会正会員(Fellow of American College of Cardiology:FACC) |
欧州心臓学会正会員(Fellow of European Society of Cardiology:FESC) |
日本循環器学会フェロー (Fellow of Japanese Circulation Society: FJCS) |
日本心臓学会フェロー (Fellow of Japanese College of Cardiology:FJCC) |