倫理審査委員会

倫理審査委員会 平成23年11月09日(水)

審議内容

申請者 薬剤師 谷 健太郎
課 題 悪性リンパ腫における大量ステロイドを含む化学療法が、ワルファリン抗凝固効果に及ぼす影響について
研究の概要 ワルファリンは抗凝固薬として、静脈血栓症や血栓塞栓症等に対して広く用いられるが、薬物相互作用も多く認められており、抗がん剤においては5-FU系やタキサン系薬剤との相互作用に関しての報告がある。一方でワルファリンの抗凝固効果が不安定となる薬剤として副腎皮質ホルモンが挙げられており、悪性リンパ腫ではステロイドを含む CHOP 療法が標準レジメンとして知られている。そこで、今回悪性リンパ腫においてステロイドが含む化学療法がワルファリンの抗凝固効果に及ぼす影響について後方視的に調査、検討することとした。
判 定 承認
本審査は、全員一致で承認された。
申請者 6階西病棟看護師 宮本 あすか
課 題 オキシコンチン内服患者の便秘に対するアロマテラピー腹部マッサージの効果
研究の概要 当病棟では消化器癌疾患が主であり、緩和ケアが重要になってくる。その中でも、癌性疼痛に対してオピオイドとしてオキシコンチンを内服しているが、副作用として便秘を訴える患者が多い。便秘に対しては薬剤の使用のみで、積極的な看護介入が行われていない。また、薬剤の使用のみでは便秘を訴えている患者の苦痛が緩和されない現状である。そこで、今回オピオイドを使用している終末期癌患者の難治性便秘の症例を対象にして、腹部マッサージとアロマテラピーを組み合わせた腹部アロマテラピーマッサージの効果について検討した。
判 定 承認
本審査は、全員一致で承認された。
申請者 5階西病棟看護師 佐藤 理沙
課 題 弾性ストッキング装着による瘙痒感の予防と軽減の検討
~オリジナルハッカオイルを使用して~
研究の概要 オリジナルハッカオイルを使用した弾性ストッキングの着用、フットポンプの併用によって生じる瘙痒感の予防・軽減方法の検討
判 定 承認
本審査は、全員一致で承認された。
申請者 消化器科医長 石田 博保
課 題 Oxaliplatin,bevacizumab(BV)を含む初回化学療法不応の KRAS 野生型進行・再発 結腸・直腸癌に対する FOLFIRI+Panitumumab(Pmab)併用療法 vs FOLFILI+BV 併用療法のランダム化第2相試験及び治療感受性・予後予測因子の探索的研究
研究の概要  初回化学療法不応(FOLFOX/XELOX/SOX+BV 不応)の KRAS 野生型進行・再発結腸・直腸癌に対するFOLFIRI+BV 併用療法の有効性と安全性を検討するため、FOLFIRI+Pmab 併用療法を同時対照としたランダム化第2相試験を行う。また、予後不良と想定される症例に対して両群の治療成績を比較する。付随研究としてバイオマーカーの検討を行う。
判 定 承認
本審査は、全員一致で承認された。