申請者 | 消化器内科医長 | 石田 博保 |
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課 題 | 大腸癌における所属リンパ節腫大と生存率との関連性の検討 | |
研究の概要 | これまでにも腫瘍組織(がん組織)における宿主(患者さん)の免疫反応は癌患者の生存率を良くする因子であることが種々の癌で示されています。大腸癌もその一つであり、以前より腫瘍内に浸潤するリンパ球(TILs:tumor infiltrating lymphocytes)と予後との関連が指摘されています。 大腸癌において所属リンパ節腫大(がんの近くのリンパ節の腫れ)はしばしば認められています。このような腫大した所属リンパ節は二つの可能性があります。ひとつはがんの転移の可能性です。もう一つはがんという病気に対する免疫反応の結果、反応性して腫大するという状態です。 現在も大腸癌の術前診断においての所属リンパ節腫大はリンパ節転移の有無の観点から主に行っています。 本研究では2002年2月から 2009年12月に大腸癌にて当院にて手術を受けた患者さんのなかで研究条件に当てはまる方の切除した病気(がん組織と周囲のリンパ節)の免疫学的な解析を行い、予後との関連性を検討します。患者さんの情報に関してはすべて匿名化を行った後に研究解析をおこないますので、個人情報に関しては公開されることはありません。また該当する期間に当院で大腸癌の手術治療を行った方の中で本研究のさらに詳細な説明や研究への参加に関してのご意見ご希望がある方に関しては個別にご説明致しますのでご連絡ください。 |
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判 定 | 承認 書類の修正を行うことを条件に承認された。 |