申請者 | 救急科 | 安田 貢 |
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課 題 | 地域における病院前心肺停止者の救命率向上と悉皆学校BLSなど蘇生教育強化の有効性に関する調査研究 | |
課題の概要 | 茨城県は人口10万人当たりの医師数が全国ワースト2位、平成23年の目撃あり院外心原性心肺停止者の社会復帰率が全国最低(総務省統計)であるなど問題を抱かえている。本団体代表者が茨城県日立市内医療機関に勤務していた平成15年当時、同地域は救命センターなど高度医療機関が存在せず医療過疎地域とされていたが、日立市消防本部とともに市内蘇生教育を強化し、県下最高の救命率などの成果を上げてきた。さらに平成21年から市内中学1年生に悉皆蘇生教育を開始し、平成27年には他地域の数倍の社会復帰率となった。本研究はこの地域での劇的な救命率向上と継続した悉皆学校BLSなど系統的多職種蘇生教育効果の関連性を調査するもので、日本の地域救命率向上策発信の可能性を検討する。 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 呼吸器科 | 遠藤 健夫 |
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課 題 | 成人侵襲性肺炎球菌感染症患者における肺炎球菌株の莢膜血清型分布および薬剤感受性に関する多施設共同観察研究 | |
課題の概要 | 肺炎球菌による感染症は本邦において罹病率および死亡率が高い重要な疾患である。肺炎球菌感染症の疾病負担の軽減のために最も効果的な対策はワクチン接種である。現在、5歳未満の小児に対し13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)が予防接種法により定期接種に指定されている。また、23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPV23)は、65歳以上の高齢者と60歳から64歳までの日常生活が極度に制限される程度の基礎疾患を有する成人に対して、定期接種となっている。小児の定期接種によって肺炎球菌結合型ワクチンが普及したことにより、ワクチンに含まれる莢膜血清型による侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)が大幅に減少しており、その影響は乳幼児や小児のみならず集団免疫によりワクチン未接種の高齢者にも認められる。本邦において小児および成人のIPDの疫学は、近年のPCV13の定期接種化によって今後変化すると考えられる。 本研究は、2016年から2018年の間に発生する成人における侵襲性肺炎球菌感染症について、肺炎球菌株の莢膜血清型分布と薬剤感受性を調査することにより、本邦における肺炎球菌感染症疫学への理解を深めることを目的とする。 |
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判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 消化器科 | 石田 博保 |
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課 題 | 消化器癌におけるFGFR2、HER2の蛋白質発現状況の調査を目的とした多施設共同研究(DS-Screen-001) | |
課題の概要 | 症例数追加等による変更申請 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 救急科 | 安田 貢 |
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課 題 | 小児患者に対するドクターヘリ搬送の有用性に関する研究 | |
課題の概要 | 現場からのドクターヘリ搬送は、全国に普及している。成人の外傷に対する有用性の報告は本邦からも行われているが、小児に対する有用性の報告はまだ少ない。ドクターヘリ搬送は地上搬送に比べコストがかかり、医療従事者の負担も少なくないことから、事業の継続にはその有用性の検討が必要である。全国規模の外傷データベースであるJapan Trauma Data Bank(JTDB)から小児患者のデータを抽出し、地上搬送患者とドクターヘリ搬送患者の転帰を比較することで、ドクターヘリの有用性について検証する。 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 5階西病棟看護師 | 黒羽 愛美 |
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課 題 | クリニカルパスを活用とした看護を実践する上での現状と課題 | |
課題の概要 | 整形外科にクリニカルパスを使用して入院する患者で入院中のスケジュールの把握が不十分であり、クリニカルパス本来の使用目的を達成していない可能性がある。病棟看護師がクリニカルパスを使用する患者に対して、入院日に行うクリニカルパスの一連の流れや、その日に行うパスの説明方法や内容に課題があると考えられた。効果的にクリニカルパスを使用することで、医療者と患者の治療の方向性の統一や、患者自身が積極的に治療やリハビリに参加し、安心して入院生活を送ることが出来るのではないかと考え、クリニカルパスの実態について調査することとした。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 救命救急センター看護師 | 雪 麻悠 |
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課 題 | 救命救急センターにおける満足できる面会のための家族援助の検討(仮) | |
課題の概要 | 救命センターでは、安静や感染予防のために面会を制限している。しかし、その面会制限が守られていない現状がある。緊急入院となった患者の家族は、危機的状況の中で不安を感じている。先行研究で患者の視点から面会制限についてアンケート調査を行い、面会により安心感が得られていることが分かったが、家族が面会についてどのように思っているかは分からない。看護師が、家族が必要としている情報を提供することで、救命センターという特殊な環境の短い面会時間の中でも、充実した面会が出来るようになるのではないかと考え、今回の看護研究で考察していきたい。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 外科 | 小﨑 浩一 |
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課 題 | 日本透析学会の「統計調査」への参加 | |
課題の概要 | 当院は日本透析医学会の認定施設であり、水戸中央病院が当院の教育関連施設である。日本透析医学会では年に一度、年末時点の施設の状況や患者の転帰情報、検査データ等の詳細な調査を施行している。日本透析医学会の統計調査はほぼ全数の調査であり、そのデータの質の高さは世界的に評価されている。そのような中、当院にも日本透析医学会統計調査委員会より調査依頼があり、当院でも当院の透析患者・腎移植患者のデータ登録を行う。 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 外科 | 小﨑 浩一 |
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課 題 | 難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法(CART)の研究 | |
課題の概要 | 腹水濾過濃縮再静注法(CART)は肝性腹水や癌性腹水など高度なQOL低下を招く難治性腹水に適応があり、腹水除去によるQOLの向上や自己蛋白を利用することでアルブミン製剤など高価な血液製剤の節約、未知の病原因子による感染リスクの軽減・回避することでできるという利点がある。今回の研究目的は、1)CARTの有効性の検討(難治性腹水患者にCARTを行うことでQOLやADLの改善がみられるか:緩和領域での有用性)2)CARTにより濾過濃縮された腹水中の細胞数・サイトカイン・エンドトキシンなどを測定し、それらと患者に濃縮腹水を戻した時の影響との関連を検討することにある。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 企画課 | 岩崎 佳介 |
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課 題 | 院内がん登録とDPC を使ったQI研究 2015年症例 | |
課題の概要 | 院内がん登録とDPCのEFファイルを使用し一定の標準診療実施率を算定する。 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 手術室看護師 | 田口 真友実 |
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課 題 | 術後訪問の定着に向けての課題-手術室看護師への認識調査を通して- | |
課題の概要 | 術後訪問について必要性は理解できているが、定着されていない状況にある。術中の看護の評価や病棟看護師との情報共有が十分でない事例もあり、周術期にある患者への継続看護において問題点があるのではないかと考えた。継続看護と術後訪問の関連が明らかにされている先行研究はなく、術後訪問を充実させることで周術期にある患者への継続看護の問題が解決されるのではないかと考えた。本研究において、術後訪問が周術期にある患者への継続看護にどのような影響を与えるかを明らかにする。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 救急科 | 安田 貢 |
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課 題 | 小児患者に対するドクターヘリの実態に関する研究 | |
課題の概要 | 現場からのドクターヘリ搬送は、全国に普及している。成人の外傷に対する有用性の報告は本邦からも行われているが、小児に対する報告はまだ少ない。また、外傷以外の適応症でのドクターヘリ搬送の実態も明らかではない。ドクターヘリ搬送は地上搬送に比べコストがかかり、医療従事者の負担も少なくないことから、事業の継続にはその有用性の検討が必要である。当院の診療録から小児患者のデータを抽出し、小児患者に対するドクターヘリの病院前診療の実態について明らかにする。 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |