倫理審査委員会

倫理審査委員会 平成31年04月10日(水)

審議内容

申請者 皮膚科 永江 美香子
課 題 第2回スティーヴンス・ジョンソン症候群(SJS)ならびに中毒性表皮壊死症(TEN)の全国疫学調査
研究の概要 10年振りの第2回全国疫学調査を行い、診断基準の改訂にともなう診断件数、診療ガイドライン作成による診療実績の変動、免疫グロブリン大量療法と血漿交換法の保険適応による治療法の変化、死亡率や後遺症発症率の変動の有無を明らかにする。
判 定 承認
本審査は、迅速審査にて承認された。
申請者 救急科 堤 悠介
課 題 日本救急医学会関東地方会における院外心肺停止患者に対する連結不可能匿名化を用いた多施設前向き観察研究(2017年)
Survey of Survivors after Cardiac Arrest in the Kanto Area in 2017 <略称 SOS-KANTO 2017>
研究の概要 院外心肺停止患者に関する救急医療体制および病院到着前後の治療の質の改善を同一地域において定期的に治療の質を評価することは、地域の救命救急医療の質を高めることに加え、本邦でしか検証できない治療法を検証することにより世界にエビデンスを発信できるという意味でも非常に重要である。日本救急医学会関東地方会では、過去2002年、2012年にウツタイン様式を用いた院外心肺停止多施設共同研究を行ってきた。今回2019年度に参加施設に来院する院外心肺停止患者を調査し、時代背景の変化に伴う転帰の変化と、転帰改善に寄与する因子を検討することを目的として本研究を行う。
判 定 承認
本審査は、全員一致で承認された。
申請者 消化器科 新里 悠輔
課 題 切除不能・再発胆道癌に対する一次治療としてのゲムシタビン・シスプラチン・S-1併用療法の有効性と安全性に関する検討
研究の概要 切除不能・再発胆道癌に対する一次化学療法における標準治療はGemcitabine(GEM)とCisplatin(CDDP)の併用療法(GC療法)である。近年、大腸癌においては殺細胞性抗癌剤の3剤併用療法が普及しているが、胆道癌においてもGEMとCDDP、S-1の3剤併用療法(GCS療法)が開発されており、第2相試験でその有効性が報告されている。2018年にGCS療法のGC療法に対する優越性を検証する無作為化第III相試験の結果が報告され、全生存期間(OS)の比較において優越性が示された、今後の胆道癌に対する新たな標準療法の一つとなる可能性が示唆されるが、その実臨床における使用経験についての報告は少ない。そのため、本研究で、当院における切除不能進行・再発胆道癌に対する一次化学療法としてのGCS療法の有効性と安全性を検討し、報告する。
判 定 承認
本審査は、全員一致で承認された。