申請者 | 放射線科 | 金居 啓介 |
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課 題 | パーキンソン病におけるニューロメラニンとSWIの有用性 | |
研究の概要 | パーキンソン病(PD)の運動症状の責任病巣は主に中脳黒質緻密部の変性にあり、同部のドパミン作動性神経細胞の脱落による線条体のドパミン欠乏が主要な生化学的病態である。黒質変性は病理学的には明瞭な事実であったが、画像でこれを補足することは困難であった。今年導入予定である3TMRIを用いて条件を最適化したニューロメラニンと磁化率強調画像(SWI)を用いて変性疾患と鉄沈着を描出する。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 放射線科 | 神永 直崇 |
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課 題 | 悪性腫瘍に対する全身検索におけるWhole Body MRI(WB-DWI)の有用性 | |
研究の概要 | 悪性腫瘍における全身の転移検索や治療効果判定には骨シンチグラフィや18F-FDG-PETが用いられているが、放射性同位元素による被曝や検査費用が高価であるため、短期間での評価が困難である。Whole body MRI(WB-MRI)は骨シンチグラフィやFDG-PETと同等以上の検出精度があるとされる。今回、悪性腫瘍における全身検索が必要であると診断された症例に対し、WB-MRI(T1強調画像、T2強調画像、STIR脂肪抑制画像、拡散強調画像、造影脂肪抑制T1強調画像)を施行し、その有用性を検討する。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 放射線科 | 中澤 恵里佳 |
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課 題 | 前立腺がん・膀胱がんにおけるマルチパラメトリックMRIの有用性 | |
研究の概要 | 前立腺がん・膀胱がん疑いの患者においてCT画像だけでは深達度や局在診断は困難である。前立腺においては癌が前立腺内にとどまっているか(T2以下)、前立腺外(T3以上)に広がっているかを見極めることが重要である。また膀胱がんにおいても筋層浸潤の有無や周囲脂肪組織浸潤の有無の診断は必須の情報である。前立腺・膀胱領域におけるT2WI・DWI・Dynamic造影を組み合わせ、1.生検前の検出 2.深達度 3.周囲への広がり診断 4.悪性度評価などの評価を目的とする。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 救急科 | 石上 耕司 |
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課 題 | 体幹部外傷による外傷性出血性ショック患者における大動脈内バルーン遮断の有効性および安全性に関する前向き観察研究 | |
研究の概要 | 外傷出血性ショック患者における低侵襲な大動脈遮断手段であるResuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta(REBOA)の有効性が示唆される一方、多施設データベース(Japan Trauma data Bank,JTDB)解析では転帰悪化との関連が示唆されている。JTDBにはREBOA特有の遮断時間や遮断部位などの情報がなく、先行多施設観察研究ではコントロール群不在などのlimitationが存在する。こうしたlimitationを克服すべく、止血術を必要と判断した体幹部外傷出血性ショック症例を前向きに登録する。異質性が高い背景因子を傾向スコアマッチング法で調整し、REBOA使用例と非使用例の比較を行い、REBOAの生存転帰評価をする。 | |
判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 救急科 | 土谷 飛鳥 |
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課 題 | 外傷における包括的長期予後データベースの構築とテーラーメイド型退院後医療の確立~中等から重症外傷疾患に対する病院生存退院後の自然史、QOL、社会復帰に関する多施設共同研究~ | |
研究の概要 | 中等症から重症外傷疾患に対する退院後の患者報告アウトカムを中心とした包括的長期予後データベースを構築し、病院生存退院後の自然史・健康関連QOLを記述し、社会的患者背景や外傷診療システムと長期的予後との関連因子を検証し、患者個人に合わせた最適な“テーラーメイド型退院後医療”を社会に提示することである。これを展開させる事で外傷患者の社会復帰率の向上と医療資源の最適配置を実現させる。 | |
判 定 | 条件付承認 修正後の書類を提出することを条件に承認とする。 |
申請者 | 循環器科 | 小泉 智三 |
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課 題 | 茨城心不全評価研究 Ibaraki Cardiovascular Assessment Study Heart Failure 2 【ICAS-HF 2】 | |
研究の概要 | 茨城県における心不全入院症例の予後におけるイベントを調査する。心不全入院症例の予後イベントを調査する (1)主要評価項目:全死亡および心不全による再入院 (2)副次評価項目:下記の心血管イベント 本研究は、選択・除外基準をみたす入院を要する心不全患者を対象に、以下の時期において、心血管系の各検査・観察項目を実施する。 (1)入院時(入院から72時間以内)(2)退院前(入院72時間以降~退院時) 退院後1年後、2年後 対象:Framingham診断基準に従った入院を要する心不全患者 |
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判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |
申請者 | 薬剤部 | 古川 愛子 |
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課 題 | 疑義照会プロトコール作成に伴い門前薬局を対象とした現状の把握と意見聴取 | |
研究の概要 | 医師や保険薬局の負担軽減を図り、当院薬剤部における業務の効率化を向上させるべく、今後院外処方箋における疑義照会プロトコール(医療機関と保険薬局の事前に合意された手順書)を作成する予定である。そこで、当院の門前薬局を対象に疑義照会の現状の把握や疑義照会プロトコールを作成するにあたって意見を聴取する目的でアンケート調査を実施したい。 方法:門前薬局の薬剤師を対象に、疑義照会の現状と意見についてアンケート形式にて情報収集する。 |
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判 定 | 承認 本審査は、迅速審査にて承認された。 |