倫理審査委員会

倫理審査委員会 令和03年11月10日(水)

審議内容

申請者 外科 寺島 徹
課 題 院内患者急変時対応の教育強化効果 ‐受講職員全員の意識調査‐
研究の概要 本研究の目的は、救命の可能性の最も高い目撃ありCPAに関して、院内バイスタンダーが、より迅速で的確な救急対応が行える教育として、世界標準の一次救命処置講習(AHA-BLS G-2020)を全職員に実施する。
医師、看護師、コメディカル、事務職員がそれぞれ受講することにより、知識と技術の向上を図り現場や医療安全にフィードバックすることで、当院の患者予後の改善を目指すものである。
判 定 承認
本審査は、迅速審査にて承認された。
申請者 呼吸器科 遠藤 健夫
課 題 アミカシンリポソーム吸入懸濁液の実臨床下での有効性に関する検討
研究の概要 肺非結核性抗酸菌(NTM)症の罹患率は年々増加しており、喫緊の対策が必要である。Mycobacterium avium complexによる肺疾患(肺MAC症)は肺NTM症の大部分を占めるが、進行性で空洞病変や重度の気管支拡張病変を有する場合には治療に難渋する。近年、アミカシンリポソーム吸入懸濁液(ALIS)の難治性肺MAC症に対する治療効果が示されている。本研究は、実臨床下で難治性肺MAC症に新規にALISを使用する患者を対象にした前向きの観察研究であり、治療開始前後での臨床情報を収集し、治療反応の有無を解析し治療阻害因子や実臨床での治療効果を確認することが目的である。
判 定 承認
本審査は、迅速審査にて承認された。
申請者 整形外科 小川 健
課 題 橈骨遠位端骨折に対する新しい掌側ロッキングプレートの有用性に関する観察研究
研究の概要 橈骨遠位端骨折の手術治療は、掌側ロッキングプレート法(VLP)が選択される傾向にある。今回、Smith and Nephew社が新しい角度可変型VLP(商品名EVOS,以下EVOS)を発表する。種々の骨折型に対し、EVOSの短期的な有用性を明らかにするとともに、実臨床におけるEVOSの特徴と有用性を明らかにすることが本研究の目的である。手術適応や術前術後の評価項目は、通常の症例と同様であり、患者が不利益を被ることは何ら存在しない。
判 定 承認
本審査は、迅速審査にて承認された。
申請者 臓器移植外科 湯沢 賢治
課 題 生体腎移植術後早期腎機能に対するcortex recipient weight ratioの有効性についての検討
研究の概要 本研究は筑波大学附属病院と水戸医療センターで過去に行った生体腎移植と今後行う生体腎移植において、ドナー腎の「nephron mass」を3D CT volumetryで推定し、レシピエント体重で計算されるcortex recipient weight ratio (CRWR)が、移植後早期腎機能を予測できるかどうかを検討する。生体腎移植術後早期腎機能が予測できると、腎機能が予測値に達している場合には、不必要な補液や利尿剤による介入を避けることができ、これによる入院の延長や医療資源の無駄な使用を回避できる。逆に、腎機能が予測値に達していない場合には、免疫学的要素や他の非免疫学的要素の関与を検討する必要があり、腎生検など侵襲的な介入を行うための根拠となり、臨床的に有用と考えられる。
判 定 承認
本審査は、迅速審査にて承認された。
申請者 臓器移植外科 湯沢 賢治
課 題 「新型コロナワクチン」接種開始初期における接種後の副反応および健康状態の調査
研究の概要 「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査):以下コホート調査」と同時期に接種を行った当院職員から収集した新型コロナワクチン接種後の副反応および健康状態について検討を行う。この時期に得た当該データは今後の新型コロナウイルスによる感染に対するワクチン接種の副反応・効果を検証するうえで重要なものである。本調査の対象者は当院職員であるため、ワクチン接種後の新型コロナウイルスへの曝露、感染等の免疫学的データも収集可能であると考えられる。
判 定 承認
本審査は、迅速審査にて承認された。