放射線科

MRI検査

MRI検査機器 MRI検査機器

 MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略語で,磁気と電波を利用して,あらゆる断面の画像を得ることができる撮影方法です。

 姿勢を変えることなく、あらゆる角度から体のいろいろな部分断面像を得ることができます。
 X線撮影やCT検査のようにX線を使いませんので、被曝の心配もありません。脳、脊椎、四肢の他、子宮や卵巣、前立腺などの骨盤腔領域などの診断に有用な検査です。

 病変のより詳細な情報を必要とする場合に造影剤を使用します。造影剤を使うことで病変をより明確に描出することができます。

また、安全に検査を行うため、

・心臓ペースメーカーを使用している方
・手術の既往があり、体内に金属性の物を埋め込んでいる方
・妊娠しているまたはその可能性がある方

などは検査が出来ない可能性があります。

MRI装置を更新しました

 令和元年9月よりMRI装置1台を更新し、SEMENS社製MAGNETOM Skyra(3テスラ)が導入されました。以前の1.5テスラの装置と比較して信号強度の上昇に伴い、より強い信号が得られるため、高精細な画像を提供できるようになりました。
 例を挙げますと、非造影で血管を選択的に抽出するMRAでは、信号強度の向上もあり画質が著明に向上し、1.5Tよりさらにきれいで細い血管まで検出できるようになりました。特に、脳血管の描出能力は大幅に向上したことで小さな動脈瘤や走行異常など血管病変の診断能が上がり今まで以上に早期発見・診断に役立ちます。
 また、DWI(拡散強調画像)はMRI検査において重要なシーケンスです。磁化率の違いによる画像の歪みや位置ズレは大きな問題ですが、この装置で撮像すると歪みや位置ズレは大幅に軽減され診断に難しかった梗塞や腫瘍などの描出能が格段に向上しました。
 この他にも様々な機能により非常に高精細な画像を提供できます。
 検査の実施とともに画像診断専門医による迅速な画像診断報告書の作製も行っています。今後とも新しくなったMRIをはじめ、CTともどもご活用いただくよう御願いいたします。これからも地域の皆様方に貢献できるよう、「安全・安心で信頼できる質の高い画像情報の提供」を心がけていく所存であります。

MRI検査画像 MRI検査画像