患者さんへのインフォームド・コンセントをもとに、ヒューマニズムを重視し、外科・放射線科・病理をはじめ他の診療科と密接な連携を保ち、適切な診断・治療に努めています。
呼吸器疾患全般を対象としており、肺癌、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、過敏性肺臓炎、気管支拡張症、肺炎・胸膜炎などの感染症、自然気胸など多岐にわたっています。なお、睡眠時無呼吸症候群に関しては、現在検査を休止しております。
2021年度(2021年4月~2022年3月)診療実績
外来診療数:67.5人/日
入院患者数:85.2人/日
肺癌(縦隔腫瘍、結節影精査等を含む) | 796例 |
肺炎(ARDS等を含む) | 178例 |
間質性肺炎(特発性,膠原病肺,その他びまん性肺疾患を含む) | 116例 |
COVID-19 | 82例 |
気管支喘息 | 37例 |
COPD | 33例 |
胸膜疾患(胸膜炎,膿胸,胸膜中皮腫,胸水精査) | 38例 |
気胸,縦隔気腫 | 40例 |
抗酸菌症 | 22例 |
肺アスペルギルス症(ABPA含む) | 9例 |
サルコイドーシス | 10例 |
その他 | 51例 |
気管支鏡検査:366件/年(うち超音波内視鏡:166件/年)
局所麻酔下胸腔鏡検査:19件/年
CT、MRI、核医学検査、精密呼吸機能検査、気管支鏡検査、気管支超音波内視鏡検査、局所麻酔下胸腔鏡検査など。
救命救急センターを併設しているため重症肺炎、気管支喘息重症発作など呼吸器系救急疾患に24時間対応しています。呼吸不全の治療に際しては、適応を選び非侵襲的人工呼吸器を使用し、できるだけ苦痛の少ない治療に心掛けています。また、肺癌に対しては手術適応例は手術、非適応例はEBMおよびインフォームド・コンセントのもとに化学療法、放射線治療を施行しています。びまん性肺疾患に関しては、適応を慎重に検討し、気管支肺胞洗浄、経気管支肺生検、胸腔鏡下肺生検を実施し、正確な診断・治療に努めています。気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患の診断には、呼気一酸化窒素濃度測定(FeNO)、モストグラフ等最新の肺機能検査機器を導入し、正確な診断、治療効果評価を行っています。