麻酔科

手術終了後

手術終了後の流れ

全身麻酔の場合

 全身麻酔では、手術が終了すると同時に、麻酔薬の投与を中止します。
 目が覚めるまでの時間は、手術の種類や患者さんの状態によって異なります。目が覚める兆候がみられましたら、声をおかけしますので、それがわかったら目を開けたり、手を握ったりして、目が覚めていることを伝えるようにしてください。
 なお、口から喉に入れたチューブを抜いても、しばらくの間は声が出しにくいのでご辛抱ください。

 患者さんの血圧や脈拍、呼吸状態、血液の酸素化に異常がないかどうかを判断します。

病室に戻ったあと・・・

全身麻酔の場合

 病室に帰ってからも十分に覚めるまでしばらく時間がかかります。そのため、眠り続けたり、手足を意味もなく動かしたりすることもありますが、心配はいりません。

 全身麻酔後は特に痰がたまりやすくなり、肺炎や肺がつぶれた状態になる無気肺といった肺の病気を招いてしまうこともあります。
 防止のために、深呼吸や咳をしっかり行うようにしてください。
 痛みのために深呼吸や咳を行いにくい時には、看護師や主治医、麻酔科医にお伝えください。痛みを和らげる工夫をして、深呼吸や咳を行いやすいように配慮します。

局所麻酔の場合

 病室に帰ったときには会話も可能な状態になっています。全身麻酔や鎮痛薬(睡眠薬)を併用したときには、完全に覚めるまでに時間がかかることもあります。

 病室に帰ってからも下半身がしびれたままであることがありますが、自然にもとに戻ります。

 手術や麻酔の種類によっては、麻酔から覚めた直後から痛みを感じることがあります。手術後の痛み止めの注射やお薬はあらかじめ準備されていますので、痛みを我慢しないで遠慮なく主治医や看護師にお伝えください。