麻酔科

麻酔の世界

麻酔とはなんですか?

 多くの手術では体にメスを入れるため、痛みと大きなストレスを伴います。 痛みとストレスは、手術後の回復にも大きな影響を与えることがあります。そこで、痛みを感じなくさせ、ストレスから患者さんの体を守ることが、麻酔の役割です。 麻酔は、手術が安全に行えるように、手術中の患者さんの全身状態を日常通りに維持することを最大の目的とした医療行為です。

麻酔科医の役割

 麻酔科医は術中および手術前後を含めて、患者さんの体調を最良のものにできるよう援助しています。外科医が手術で疾患を治すという医療行為に対して、麻酔科はその全身管理をおこないます。患者さんのストレスをいかに少なくするかという立場から、その治療に参加します。

循環管理 手術中に血圧や脈拍、尿量など心臓や血液の流れを整えます。
呼吸管理 手術中に体の中に十分な酸素を送り込むための環境を整えます。
疼痛管理 手術中、手術後に体への最大の負担となる痛みを和らげます。 手術後の回復に影響を与えます。